Q.E.D.―証明終了

Q.E.D.証明終了(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(25) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(25) (講談社コミックス月刊マガジン)

以上・・・証明終了です


一気に既刊まで読んだ
だいたいは古本屋で買えたから思ったよりは安くついた


このブログ見ている人の一部は知っていると思うが
この漫画、地元の高校の図書館に置いてあったんだよね
その時はぶっちゃけ面白そうに見えなかって読んでなかったんだが、最近になって読んでみたら面白かった
今思えばもったいない事をしたもんだ



内容はミステリー
某コ○ンみたいに殺人事件ばかりで扱っているわけではなく
半分は盗難騒ぎやら文化祭での事件など小さな事件を扱っている
だから結構明るめ、殺人の方は重い話も結構あるけど・・・
あとは数学に関する話が多くてこれが結構面白い


主人公は元MITの学生
抜群の知識と瞬間的なひらめきを併せ持つある意味無敵キャラ
でも運動は苦手、その代わりにヒロインの運動神経は抜群
正直、人間としてはかなりぎりぎりな気もする


特徴としては理論的に事件を解決する所か、何か数学の証明みたいだ
例えば


aが死んだ場合、容疑者としてb、c、dがいる
殺し方としてはx,y,zが考えられ、xの場合bが犯人である
しかし、この場合証拠や証言と矛盾が生じるためbは犯人ではない
次に・・・
よってcが犯人である


途中を省略するとこんな感じ、全部が全部これではないが
ただひらめきだけではなく順序立てて考えている辺りがいいです


トリックの出来は基本的にはよく出来ている思う、出来に差もあるが
それよりも作者の話作りが上手い
トリックで読ませるというより話の展開で読ませていると言えるかな
個人的に好きなのは9巻の「凍てつく鉄槌」
コレはトリックの出来は勿論の事、話としてかなりよかった
岸崎さんカッコイイ


あとは、薀蓄的な物も結構多い
先にも書いたが数学的な知識や一般的な雑学まで
理系大学の卒業者と文系大学の卒業者では生涯給料がかなり違うのにはちょっと驚いた
文系の方が40%も多く貰うとか、今の日本だと上の役職には文系出身者が圧倒的に多いらしい
はなから出世の目が乏しい気がする管理人には関係のない話かもしれないけど、何かちょっと損した気分だ



とにかくミステリ漫画としてかなりオススメ
一巻二話構成で綺麗に完結している辺りも読み安くていい
コ○ンとか○田一とかに飽き気味の方は特に読んでみて下さい